NTT東日本所属のバドミントン男子界のホープといえば、間違いなく桃田賢斗選手の名前を上げる人が多いかと思います。
しかし桃田選手は、2016年に東京都内の違法カジノ店にて賭博をしていたことが判明し、無期限謹慎処分を受けた過去があります。
現在は謹慎期間を終えて絶賛活躍中ですが、そもそもなぜ謹慎になったのかをこの記事では振り返りつつまとめてみました。
桃田賢斗の謹慎理由まとめ
桃田賢斗選手は、前述の通り違法カジノ店に複数回訪れていたことで謹慎処分を受けたのですが、もっと細かく説明するとこれは桃田賢斗選手の単独の行動ではありません。
桃田選手が所属するNTT東日本の選手と共にカジノ店に通っていることが判明しています。
その選手というのが、田児賢一選手です。
田児賢一選手は桃田賢斗選手の5つ上の先輩で、(当時:田児賢一 26歳 桃田賢斗 21歳)
桃田選手のことはとても可愛がっていた後輩でした。
この件で記者会見を開いた際には
「桃田をこういう状況にしてしまったのも、すべて自分に責任がありますし、リオ五輪を控える中、申し訳ないと思っています。自分も正直ここまで報道が大きくなるとは思わなかった」
引用元:産経デジタル
と涙ぐみながら桃田賢斗選手を誘ったことに、何度も懺悔の言葉を繰り返していました。
”賭博をしている認識はあったか?”という記者の質問に対して桃田賢斗選手は、
「最初はいけないと分かっていながら、何回か行っていたのだけれど全日本の決勝で敗れて何かが変わった。自分がバドミントンとしっかり向き合って世界の強豪と戦いたいと思った。自分もまさか、こんなことになってバドミントンに集中している中で、全然認識していなかったことからこうなってしまった」
引用元:産経デジタル
という言葉を述べていたので、本人に自覚があったのは事実です。
また、上記の動画内では使われていませんが、
「初めてカジノに行ったのは合法の国でスリル感であったり、そういう気持ちから感覚がおかしくなって日本の(違法)カジノに行っても、感覚がちょっとずつおかしくなった」
引用元:産経デジタル
という話もされていました。
桃田賢斗選手は高校卒業後すぐに田児選手のいるNTT東日本に入社し、バドミントン男子日本代表選手として世界と戦ってきたため、カジノをすること自体に抵抗感は薄れていたのかもしれません。
さらに、田児賢一選手が日本の”闇カジノ”とされているカジノに通ったのが計60回、賭けた総額が約1,000万円。
桃田賢斗選手が計6回カジノに通い、賭けた金額が約50万円とされていますが、この一件でマスコミ各社が調査した内容によると、田児選手のギャンブル狂いはそうとうなものだったようです。
逆にここで事実が発覚して無期限謹慎処分を受けることで、お互いに助かった気もしますね。
野球賭博報道に続けての報道
それと桃田賢斗選手のカジノ報道のおよそ1ヶ月前にも、読売ジャイアンツの高木京介選手が野球賭博に関わっていたことが発覚していました。
そういうこともあって、世間はスポーツ界の賭博に対して敏感になっている部分もあったのは事実です。
高木選手は当面の間謹慎としていましたが、桃田・田司選手は”無期限謹慎処分”とし、期間を設けなかったのは業界賭博を抑止するためだった可能性もあります。
桃田賢斗選手の謹慎期間中の生活とは?
桃田賢斗選手の無期限謹慎となったのが2016年の4月8日。
実はこの年はリオデジャネイロオリンピックが開催される年で、もちろん桃田選手はバドミントン男子日本代表に選ばれていました。
しかしこの一件で、10日に日本バドミントン協会は桃田選手のリオ五輪の出場を取りやめ、無期限の競技会出場停止処分が決定しました。
それから1年と1ヶ月後の2017年5月、無期限出場停止処分が解け、「日本ランキングサーキット大会」に出場し優勝を果たしました。
桃田賢斗選手は謹慎期間中、最初の2ヶ月は実家のある香川県に帰りラケットは一切握らない生活を送り、帰京してからは
6時半に起きたあと電車に乗って会社に行って仕事。2時半に体育館に行って5時半まで練習。その後はごはんを食べて寝る
という毎日を送っていたと言います。
かなりストイックな生活ですよね。
日本を代表するスポーツ選手なので当たり前かもしれませんが、桃田賢斗が所属するマネジメント会社「UDN SPORTS」がインスタグラムで配信する「インスタライブ」に出演した際にもそのストイックさが垣間見れました。
視聴者からバドミントンに関する「くじけたときはどうするか?」という質問に対して、「きついトレーニングでひたすら追い込む」と回答するあたりはさすでした。
桃田賢斗選手の謹慎前と後での変化とは?
桃田選手は出場停止処分を受ける前と後で変わった点がいくつかあります。
そのひとつはトレーニングです。
練習時間は謹慎前と変わっていませんが、トレーニングの内容に毛嫌いしていた走り込みと筋トレを取り入れるようにしたそうです。
その理由について、
「今までフィジカルより技術で勝負していた。でも真剣に自分と向き合って苦手なこともやろうと思った」
引用元:Number web
と語っています。
その効果あって、体重は3キロ減り頬がコケて肉が削られたシルエットになったようです。
さらにプレーの質も変わったと言います。
桃田賢斗選手は
「長いラリーになっても体の軸がブレない。すべてのショットがワンテンポ早くなったから、余裕もできて主導権を握れる。前だったら、がむしゃらに打っていたスマッシュも相手を見て打てている」
引用元:Number web
などコメントしていて、フィジカル面が強化されたということがわかりますね。
また同チームメイトの和田周選手は、桃田選手の今までと違う一面を
「今までだったら序盤、様子見で来るのに最初から全力で来て驚いた」
引用元:Number web
と語っていました。
もともと桃田選手は受け身から始まるプレーは対応力に優れている選手だったため、その変化に驚いたと言います。
その具体的なことについて本人の口から語られてはいませんが、試合後のコメントで
一球一球を大切に、感謝を込めて全力でプレーするところを見てもらいたい
と話した桃田選手は、以前よりもより応援してくれている人を意識したマインドに切り替わっているのかもしれません。
最後に
以上が、桃田賢斗の謹慎理由についてのまとめでした。
過去の過ちを乗り越えてこれから突き進む桃田賢斗選手を全力で応援していくので、これからも頑張ってください!
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